当会の佐々木先生の記事2
- seisyow7595
- 2017年4月3日
- 読了時間: 4分
3月31日のエステーくらしにプラス 「ここが知りたい身近な疑問」に当会の佐々木先生のコメントが掲載されております。
http://www.st-c.co.jp/plus/question/answer/50.html
子どもは靴があっているか自分では判断ができません。サイズが多少合っていなくても平気で履いてしまいます。正しい靴選びのポイントを押さえて、お母さんがチェックしてあげましょう。
・靴のサイズ 少しでも長く履けるようにと、サイズの合っていない大きい靴を履かせている人が多いようですが、成長段階の子どもの足の発達を妨げる原因になります。サイズ選びはもっとも重要です。 靴を履いたら、かかとをトントンと軽く地面に打ちつけます。その状態で、つま先に1cm程度のゆとりがあるものを選びましょう。 インソールが外せる靴なら、足を浮かせた状態で足の裏に当てて、サイズが合っているか確認できるとなおよいです。 同じサイズ表記でも、メーカーによって実寸に1cm以上差があることも。通販サイトなどで購入せず、必ず店頭で試し履きをして、サイズを確かめましょう。サイズの合わない靴を履くことによる足や体への影響は、「子どもにサイズの大きな靴を履かせても大丈夫ですか?」で紹介しています。
・靴の幅 靴の幅が広いと中で足が遊んでしまいます。特に最近の子どもは足の幅が狭い傾向があるようです。幅が狭い靴を出しているメーカーもあるので、店頭で履き比べてみてください。
・マジックテープ
マジックテープは2本のタイプを。

靴を留めるマジックテープが付いているものを選びましょう。足を固定できるよう、マジックテープは1本より2本のタイプを。さらに、マジックテープがリングに通してあり、折り返しで留めるタイプの靴なら、よりしっかり固定できるのでおすすめです。ひも靴は自分で紐を結べるようになってから。

かかと部分とつま先部分 かかと部分の硬い靴を選びましょう。子ども特有の柔らかい足をしっかりと支えて固定してくれます。かかと部分が柔らかいと足のぐらつきを支えられず、歪みの原因になります。

指の関節部分がしっかり曲がる靴を選びましょう。
逆に、つま先部分は足の指が動くので、かかと部分とは逆に柔らかいものを。写真の通り、両サイドから手のひらで靴を押してみて、指の関節部分と同じ部分が曲がるものを選びましょう。ときどき靴の真ん中で折れるものもありますが、足と同じ関節部分が曲がらないと正しい歩行がしづらく、足の歪みにもつながるので注意してください。
半年に一回サイズをチェック きつくなったら買い替えを
子どもの足は、1年で約1cm程度成長します。半年に1回を目安にサイズをチェックして、つま先にゆとりがなくなっていたら新しい靴に買い替えましょう。靴は足に合わせて多少伸びていくため、あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、子どもが痛がるときは速やかに交換してください。
正しい靴の履き方
靴の履き方も、選び方と同じくらい大切。たとえサイズが合った靴を選んでも、正しく履けていないと意味がありません。次のステップを子どもと一緒に練習して、正しい靴の履き方を身につけましょう。
STEP1 マジックテープをゆるめて、履き口を大きく広げる かかとを踏みつぶすと靴が変形してしまうので、しっかり口を広げて足を入れましょう。
STEP2 足を入れたら、かかとをトントンと地面に打ち付ける かかとの位置を合わせて履きます。間違ってもつま先でトントンしないように。
STEP3 かかとを地面につけた状態でつま先を上げて、マジックテープを締める 足の甲とマジックテープの隙間がないよう、しっかりと締めましょう。
STEP4 つま先のゆとりをチェック 指先に1cm程度のゆとりがあることを確認してください。
子どもの頃から正しい履き方を
子どもが自分で正しく靴を履けるようになるまで、はじめは時間がかかるかも知れませんが、急かさず気長に見守りましょう。 欧米では、家の中を含めて一日中靴を履いているため、正しい履き方をしっかり教えています。日本では脱ぎ履きのしやすさを考えて、ゆるく履いている人も多いと思いますが、子どもの健康のために、小さいうちから正しい靴の履き方を教えて習慣づけておきましょう。
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